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意匠登録の出願方法は?出願から登録までの流れと必要な期間について

意匠登録には、書類作成や役所への申請など、さまざまな手続きが必要です。ここでは意匠登録の出願方法や登録の流れなどについてご説明します。



意匠権を取得するための出願方法


意匠権を獲得するには、特許庁に願書を提出しなければいけません。提出方法で選べるのは持参・郵送・オンラインの3択です。

提出された書類をみて特許庁が審査を行い、意匠権を付与するかどうか決定します。出願に際して提出する書類は、たいてい特許事務所へ依頼して作成してもらいます。

出願の際は、特許庁へ1万6,000円を納付します。特許事務所へ依頼する場合は、手数料も必要になります。

納付に使う特許印紙は郵便局で手に入れることができます。印紙を使った納付方法なら事前手続きがいらないため、すみやかに提出したいときに便利です。ただ、オンライン出願には使えません。

オンライン出願で使用できる納付方法は「予納」、「電子現金納付」、「口座振替」の三つです。予納を行うときは、あらかじめ開設した予納台帳が必要です。そこにお金を納めておくと、出願に必要な分が引き出されます。

電子現金納付をするときは、「電子出願ソフト」を用意しなければいけません。ソフトを使用して取得した納付番号を使い、国庫に料金を振り込みます。

口座振替を行うときは、銀行口座を特許庁に登録してから振替番号を取得します。振替番号がひとつあれば、意匠登録出願時以外にも、さまざまな場面で特許庁への支払いができます。


出願に必要な書類


意匠登録の出願に必要な書類は、「願書」と「図面」の二種類です。これらの記載方法は、特許庁のホームページに詳しく掲載されています。

願書に書く「整理番号」は英字のみ、数字のみ、英数字の組み合わせで10字以内という規定があります。これを守れば自分で好きなものを書いてかまいません。
「意匠に係る物品」欄には、意匠法にのっとった区分の物品を書く必要があります。もし当てはまるものがなければ、「意匠に係る物品の説明」欄に詳細を記入します。

「意匠の創作をした者」は人物名を書かなくてはいけません。複数名で意匠を創作した際は、全員分の名前を記載します。「意匠登録出願人」に関しては、人物名のほかに法人名を記載できます。ただし、法人格がない団体、個人事業主の屋号は記載できません。

「意匠の説明」では、意匠の大きさや材質など、意匠に関することがらを細かく記します。意匠の色や模様が変化するときはその説明を行います。

図面は、意匠を正面・背面・右側面・左側面・平面・底面の計6カ所からみた図を作成します。図面の大きさや線の太さは、細かく規定されています。各図は同じ縮尺でなくてはいけません。

立体的な意匠の場合は、正投影図法で作成します。平面的な意匠の場合は、表面図と背面図を一組とした図を作成し、1枚の用紙に記載します。図を省略する場合は、願書の「意匠の説明」にて、省略した旨を記しておきます。


意匠登録の出願から意匠登録までの流れ


出願に必要な書類を作成し、特許庁へ提出したら、まずは書類に不備がないかチェックする「方式審査」が行われます。このとき書類に不備があると、特許庁から補正するように通知がきます。所定の期間内に修正対応しなければ出願が取り消されてしまうので注意が必要です。

方式審査に通ったら、いよいよ「実体審査」に突入します。意匠権を発生させる条件がそろっているか、既存の意匠と類似していないかなどさまざまな観点から審査が行われます。審査官が意匠権を与えられないと判断したら、その旨が通知されます。この通知を「拒絶理由通知」と言います。拒絶理由が通知された場合、その拒絶理由に対する意見書や補正書を提出して、再度審査官の判断を仰ぎます。もし、これでも審査が通らなければ「拒絶査定」となり出願が却下されます。拒絶査定に不服の場合は、「拒絶査定不服審判」制度を利用します。

審査が通れば特許庁から登録査定謄本が届きます。そして登録料を納付すれば、意匠権の発生です。


意匠登録までにかかる期間は?


意匠登録しようと思ったら、まずは既存の物品と似たようなデザインがないか探す必要があります。ほかの意匠権を侵害しかねないため、最初の調査が肝心です。ほかに似ている意匠がなければ、登録へ向けて動き出します。

出願書類の作成は、特許事務所へ依頼するとスムーズです。図面のほうも、正確に描くのには技術が必要です。

特許庁へ書類を提出したら、方式審査と実体審査が行われます。方式審査は書類に不備がなければそれほど時間がかかりません。実体審査には半年ほどかかるのが一般的です。早くても5カ月程度はかかります。何らかの理由で審査が却下されれば、意見書の作成・提出にも時間が必要となります。

意匠の登録には意外と時間がかかります。上記のことを踏まえると、だいたい1年ほどはかかるとみておきましょう。出願する意匠が複数あったり、差し戻しが多かったりすると、登録までの時間はより長くなります。


まとめ


意匠登録の手続きは煩雑で、不備があると期間が長引きます。不測の事態があると特許庁へ提出する書類などの費用もかさんでいきます。スムーズに登録を行いたいときは、意匠登録に詳しい特許事務所の利用がおすすめです。

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